【感想】タバコと銃と『ブラック・ラグーン』

商社に勤務している岡島緑郎(ロクロウ)は機密ディスクを運ぶ途中に東南アジアのとある国で襲撃、拉致されてしまう。 彼を襲ったのは運び屋の「ラグーン商会」。「ラグーン商会」は商社に対して緑郎とディスクの交換に身代金を請求するも ディスクから機密が漏れることを恐れた商社は緑郎ごと機密ディスクを始末しようと考えた。 そこで傭兵派遣会社へ「ラグーン商会」襲撃を依頼する。ヘリで襲撃されたが、緑郎の機転でなんとか危機を脱した 「ラグーン商会」のメンバーと緑郎たち。その後、会社から捨てられたことを知った緑郎は日本へ帰国することなく 「俺はロックだ!」と緑郎の名を捨てた。そしてレヴィ(トゥーハンド)たち「ラグーン商会」から誘われたロックは見習い水夫となり、 運び屋の仕事をすることになる。

著者:広江礼威

メディア:アニメ化、OVA

ブラック・ラグーン』のここがポイント

個性豊かで多国籍な登場人物たち

まずは、ラグーン商会の面々について 主人公レヴィ(女)は中国系アメリカ人。 そして2丁拳銃の使い手。その姿からトゥーハンドの異名をもつ銃の名手。 つづいてダッチ(男)は黒人で、ラグーン商会のボス。粋な大男で渋いセリフが多い。 そしてベニー(男)ユダヤ系アメリカ人で凄腕のハッカー。ラグーン商会の参謀といった役回り。

そのほか、ホテル・モスクワというマフィアの頭目であるバラライカ(女)、彼女は元軍人。 そして、三合会というマフィアの張維新(チャン・ウァイサン)(男)はレヴィと同じく2丁拳銃の使い手。 最後に暴力教会のエダ(女)など個性豊かで多国籍な感じ。 個性が豊かすぎて、若干変態な人たちも出てくるのだが、そんな人でもいるんだろうなと 思わせてくれるのがロアナプラの凄さ。

銃とタバコ

銃はあらゆるタイプのものが登場するといっても良いぐらいに 常に登場する。詳しい人はたまらないのだと思う。そして銃と同じくらいに 登場するのがタバコだ。いろんな銘柄のタバコが登場。「死ぬ前にタバコを」という感じ。 架空の治安の悪い国だし、タバコだとかもっと危ないものも時にはでてくる。 銃とタバコがよく似合うカッコ良いシーンが盛りだくさんの作品。

巻末も見逃せない!

生死をさまよう死闘を繰り広げた登場人物たちが思いっきりふざけて楽しんでいる 巻末ショート漫画も絶品。物語が救いようのない重いものだったとしても和やかな気分にしてくれる。

アニメ版について

2006年にアニメ化されているが、漫画とストーリーや話しの順序などが異なっているので 漫画を読んだ人もアニメを楽しめる。銃とタバコのかっこよさは際立っているし、 彼女たちの凄みの効いた眼も漫画同様に見応えがある。アニメも是非に

第1期『BLACK LAGOON』1-12話、第2期『BLACK LAGOON The Second Barrage』13-24話 となっている。また、OVAは『BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail』25-29話となっている。


Black Lagoon OP HD


Black Lagoon Roberta's Blood Trail (OVA) OP, 1080p

おわりに

アニメ、OVA化している本書は現在最新刊は10巻だ。今後も発売が待ち遠しい。 ちなみに最初に読んだ時にはアクション映画のようだと思った。登場人物も多国籍だし、 銃撃戦にカーアクションなど派手で絵になるシーンが多いのが特徴。むずかしいことを考えずに読み進めることが できる。おすすめです。

[まとめ買い] ブラック・ラグーン(サンデーGXコミックス)