【感想】一緒に旅をしよう筒井康隆『旅のラゴス』

『旅のラゴス』あらすじ

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

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【感想】映画ブレードランナーの原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

戦争のため放射能により汚染された未来。生物が非常に価値が高く所有することがステータスとなっている。また、汚染された地球を離れて別の星へ移住することも計画されており、貴重な労働力としてアンドロイドが危険な作業に従事している。 そういった中、火星で奴隷として使われていた8人のアンドロイドが地球に逃げ込んだ。本物の羊を買いたいとおもっているリック・デッカードは、報奨金目当てに「アンドロイド狩り」の仕事引き受ける。 映画「ブレードランナー」の原作として一躍有名になった作品。他にはアニメ「PSYCHO-PASSサイコパス)」でも本作品について触れられている。

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【感想】5万年前の遺体が月面でみつかった。『星を継ぐもの』

月面の調査を行っている時に、遺体を発見する。それは赤い宇宙服を着ていた。各国に確認するも該当する行方不明者はいない。その後の調査で、死後5万年は経過していることがわかった。 謎の遺体は「チャーリー」と名付けられ、調査が続けれる。一体彼はどこから来た何者だろうか。 ジェイムズ・P・ホーガンによるSF小説の傑作。

著者:ジェイムズ・P・ホーガン

翻訳: 池 央耿

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【感想】愛猫ピートとともに『夏への扉』を探し続けよう

猫のピートは冬にになると「夏への扉」を探す。家中のドアをあけるのだ。 そのうちのひとつが「夏への扉」と信じている。 恋人に裏切られ、自身の発明も奪われ会社を追い出されたぼくは、猫のピートと 同じく「夏への扉」を探している。 そんなときに「冷凍催眠保険」の会社の扉を叩くことにした。

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【感想】空を覆い尽くすほど巨大な宇宙船『幼年期の終り』

突如空を覆い尽くすような巨大な円板型の宇宙船が世界の首都上空に現れた。 姿は見せないがその宇宙船から地球人類に呼びかける声があった。 すぐに上空に飛来した巨大な宇宙船は地球上の武力ではまったく歯が立たないことが わかった。人類は彼らを「上帝」オーバーロードと呼ぶようになる。上帝を代表する 「カレルレン」という人物が戦争や差別の撤廃、地球連邦を結成など働きかけていく。 カレルレンの目的は何か。圧倒的なテクノロジーをもつ高度な生物の管理下にあり人類はどうなっていくのだろうか。

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【おすすめ】絶対に読みたい!面白い『北欧ミステリー小説』を厳選して紹介

傑作が多い北欧ミステリーの中から特に絶対に「読みたい」と「おすすめ」で読んでほしいと 思った作品を厳選し紹介する。 北欧ミステリーの魅力にはまっている人も 気になっていてこれから読んでみたいと思っている人にも おすすめの作品ばかりなので参考にしてもらえると嬉しい。ちなみに同じ作家の作品は複数選ばないようにしている。

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【感想】バスで起きた銃乱射事件!警察小説の金字塔『笑う警官』

マルティン・ベックと同僚のコルベリはチェスをしていた。雨の夜。外では デモ隊と警官らが衝突していた。同じころストックホルム2階建てバスで 8人が銃殺される事件がおこっていた。被害者には刑事が一人いた。彼はなぜバスにのっていたのか。非番の彼はなぜ銃をもっていたのか。命をとりとめた被害者も謎の言葉を残して亡くなった。手がかりがほとんどないままベックだちの捜査がはじまる。

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